第5回 全国薬草シンポジウム2016 in あいら 報告レポート

第5回 全国薬草シンポジウム2016 in あいら

古来より自生する自然の植物を薬草として活用し、人と地域を健康にしようという主旨である全国薬草シンポジウムが、今年は、なた豆の古里、鹿児島県で開催されました。 刀豆ナタマメ協会も本イベントを後援しました。実り多かった大会のようすをレポートします。

イベント概要

  • 薬草シンポジウム9月10日(土)13:15〜17:00 鹿児島県姶良市加治木町加音ホール
  • 薬草料理を楽しむ交流会9月10日(土)18:00〜20:00 鹿児島県姶良市蒲生町フォンタナの丘かもう
  • 村上先生と巡る薬草の森散策9月11日(日)9:00〜12:00 鹿児島県県民の森/自然薬草の森
  • 島津義弘公武者行列9月11日(日)10:00〜11:30 加治木護國神社〜加治木駅前〜精矛神社
  • 薬草商品と姶良市特産品等の販売9月11日(日)鹿児島県姶良市蒲生町フォンタナの丘かもう

島津義弘公武者行列

大会2日目は、特別イベントとして「島津義弘公武者行列」が姶良市内で行われました。これは、平成31年の島津義弘公没後400年記念事業のプレイベントとして企画されたものです。俳優の松平健さんを島津義弘公役の特別ゲストとしてお招きし、勇壮な武者行列が姶良市内を練り歩きました。

当日は、加治木護国神社から加治木駅を経由して、精矛神社までの道のりを約1時間かけて歩きました。

松平健さん扮する島津義弘公の武者姿。その勇壮な立ち振る舞いに沿道の観客からは、「さすが!」と歓声があがっていました。

笹山義弘姶良市長も敵将、徳川家康役で参加されました。松平健さんと並走して1時間の道のりを歩かれました。

なた豆生産者の皆さんも、足軽役として武者行列に参加。日頃の農作業姿を武者よろいに着替えて、かけ声とともに行列を盛り立てました。

午前11時目的地の精矛神社に到着。精矛神社は島津義弘公を祭神として祀る神社で、明治2年に現在の場所に造営され、神号の精矛厳健雄命から精矛神社と命名されました。
薩摩藩の薬草への取り組みの歴史は古く、19代藩主島津久光が創設した山川薬園は、江戸幕府が開いた江戸・京都の薬草園、尾張藩の薬草園に次いで古いものです。姶良市にゆかりのある、25代藩主島津重豪公は、熱心に薬園の整備、拡張を行ったり、薬草についての書物を作らせたとの記録があります。

精矛神社では、伝統の薩摩琵琶と薩摩に伝わる縦笛「天吹」(てんぷく)による、関ヶ原の合戦を描いた楽曲が披露され、松平健さん、笹山義弘姶良市長による劇が上梓されました。敵に包囲され、絶望的な状況の中、敵徳川家康の本陣を中央突破し、鹿児島まで生きて帰還した島津義弘公の逸話が演じられました。 

イベント終了後、なた豆生産者の皆さんと松平健さんの記念撮影。生産者の皆さんにとっても、薬草の里姶良市で、鹿児島伝統の食材である「なた豆」を生産する意義と誇りを改めて感じる1日となりました。

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