ヒロ・ヤマダデンタルオフィス院長・歯学博士 山田 紘充先生
なた豆の持つ「健康機能」が知られるようになり、ハミガキやお茶など数多くのなた豆製品が売り出され、巷で話題になっています。そんななた豆ブームの前から、いち早くなた豆の効果効能に注目し、なた豆ハミガキの研究開発にも協力された歯学博士の山田紘充先生。現在は川崎と青山の歯科クリニックにて院長を務められ、歯周病予防の一環としてなた豆を活用されています。そんな臨床家の立場からなた豆を推奨される山田先生にご自身の経歴やなた豆との関わりについてお話を伺いました。
先生の専門を教えてください
先生の専門を教えてください
日本歯科大学院で予防歯科を学び、歯学博士を取りました。卒業後に開業したのですが、臨床に携わる中で「もっと良い補綴治療を提供したい」という想いが強くなり、補綴治療を学び直しました。局部補綴学アドバンスコースを受講したり、IDA国際デンタルアカデミーでも1年勉強しました。ですから専門ということであれば補綴が一番でしょうか。あとは歯周病ですね。歯周病は臨床イコール研究でもあるので日々向き合っています。
審美歯科も力を入れてきた分野です。私が開業した当時は審美歯科という概念がない創生期で、日本に審美学会をつくるために海外の知見をどんどん取り入れました。現在では審美歯科はすっかり日本に定着しました。
先生が治療にあたり、大切にしていることはなんでしょうか?
先生が治療にあたり、大切にしていることはなんでしょうか?
なにをやるにしても患者さんのためになるかを考えて治療をしています。
“For the Patients!~患者さんのために~”私が師事していました世界のインプラントの父Prof.Branemarkの言葉です。
効率が全ての画一的な治療の提供では、クリニックに来た患者さんをかえって不幸にしてしまうことがあります。たとえ同じ症状を持つ患者さんであっても、各患者さんが抱える「事情」や「思い」は違います。ですから、患者さん一人ひとりがなにを望んでいるかをじっくり聞いて、話し合い、できるだけその方にとってベストになるような治療を提供することを一番大切にしています。
なた豆との出会いについて教えてください
なた豆との出会いについて教えてください
なた豆との出会いは偶然でした。約20年前に、取引をしていたアメリカの歯科材料メーカーの方から、初めてなた豆の膿取り効果について話を聞いたのです。そこで「成分的にもこんなに良いものがあったのか」と感激し、私も臨床家としてなた豆を使ったハミガキの開発研究へ協力することになりました。
治療の中でなた豆をどのように活用されているのでしょうか?
治療の中でなた豆をどのように活用されているのでしょうか?
歯周病の治療の基本は、歯周病菌のバランス調整、つまりプラークコントロールをすることです。害のある菌を少なくして、自分の体で治せる力をつけることが理想です。そこでプラークコントロールをする材料として私の歯科医院では歯を磨くときなた豆ハミガキを使っています。私も開発に協力したので成分については申し分ないと思っていますが、加えて原料に使われている鹿児島産なた豆は、肥料のbioを工夫し農薬をできるだけ使わないでできているため、安心して使えます。患者さんの口に入れるものなので安全性については大切に考えています。
今後のなた豆に期待することはありますか?
最後に
今後のなた豆に期待することはありますか?
緑茶にはフッ素が含まれています。なた豆茶にも同様にフッ素が含まれていますので虫歯の予防にも使えるのではないかと考えています。なた豆には未だ科学的に解明されていない不思議な力がたくさんあります。研究が進み、もっと幅広い分野でなた豆が活躍することを期待しています。